精神科・心療内科は怖いところ?行くタイミングに悩むとき

はじめに

カウンセリング・コーチングの中でお話をお聞きしていると、「気になること、ストレスになることがあって眠れない」「会社に行くのがつらい」「仕事のやる気がわかなくて困っている」というご相談を受けることが、よくあります。
生活習慣や気になっていること、どのくらいその状態が続いているか、などをうかがい、今の状態でできる対処をお伝えしますが、それだけだと回復が難しそうだな、という場合は「メンタルクリニック(精神科・心療内科)でご相談するといいと思いますよ」とお伝えすることがあります。
すると、「病院にはもっと重い人が行くのだと思っていました」(もちろん重い症状の人も行きますから間違いではないのですが)「こんな症状で行ってもいいのだとは知りませんでした」とおっしゃる方も多いのです。
精神科、心療内科、といったメンタルを扱うクリニックや病院への通院ハードルは高いのだな、とそのたびに感じます。

精神科・心療内科・メンタルクリニックは怖いところではない!

私は製薬会社から転職し、初めて心理の現場に就職したのは、精神科・心療内科を標榜する(かかげている)多摩地域のメンタルクリニックでした。開院したばかりのそのクリニックは明るくて清潔感があり、商店街の途中にあり、院長先生が細部にまでこだわって作られた、温かみのある場所でした。患者さんは「相談したい」という比較的軽症の方から、「治療してほしい」という不調を抱えていらっしゃる方まで、様々です。どんな方がいらっしゃっても、先生も、スタッフも、丁寧に対応します。

医療機関で働いていた立場からすると、症状が軽いうちに来ていただいた方がいいのです。
取れる方法も多いですし、重くなってから来院するよりも、早く改善することも多いです。アドバイスに従って生活習慣を変えたり、話すことで整理してスッキリしたり、考え方や対処法のアドバイスをもらったりすることで、良くなっていく方もいらっしゃいます。
「こんな症状なのに来ちゃって…」と思うことはありません。もし、症状が少しだけなのに医療機関に通院しないと不安だ、という場合は、『不安が強い』ということを扱っていくかもしれません。
お薬を飲むことに不安のある方もいらっしゃいますが、その不安を医師や、お薬をもらうときの薬剤師さんに伝えると、きちんと副作用や服用期間についても説明してくれます。あなたはあなた自身のスペシャリストですし、医師や薬剤師さんは医療や薬のスペシャリストですから、堂々と質問して大丈夫です!

メンタルの不調はどのくらい身近なもの?

2013年から2015年にかけて行われた、日本のメンタル疾患の有病率に関する調査があります(川上憲人(2016)精神障害の有病率等に関する大規模疫学調査研究:世界精神保健日本調査セカンド)。この調査によると、1年以内に『うつ病』にかかる人の割合(DSM-Ⅳ-TRによる12か月有病率)は2.7%(37人に1人)、一生のうちに『うつ病』にかかる人の割合(DSM-Ⅳ-TRによる生涯有病率)は5.7%(17人に1人)、いずれかのメンタル疾患(DSM-Ⅳ-TRによる生涯有病率)は15.2%(6〜7人に1人)です。ICD-10という診断基準を使うと、一生のうちに何らかのメンタル疾患にかかる人の割合は22.9%(4人に1人)になります。とても身近な不調ですよね。

精神障害の生涯有病率
メンタルの不調(精神疾患)は、2011年に、厚生労働省が定める『5大疾病』として、国民に広く関わる疾患として認定されました。そのくらい、かかる人が多いということです。
まだ症状が重くならないうちに、精神科や心療内科、メンタルクリニックに相談に行ってみるのは、とてもいいと思います。

さいごに

心身の状態が優れないと感じたとき、精神科・心療内科・メンタルクリニックには、ぜひ怖がらずに行ってみてほしいですが、それでも迷う場合には、カウンセリングをおすすめします。カウンセラーが気になっていることや状態をうかがって、クリニックや病院に行くべきかどうかについて一緒に判断することも可能です。気軽に相談できる先をつくっておくと、ひとつ、安心感が手に入りますよね。
気軽な相談先として、EASE Mental Management も使ってみてくださいね。

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