ストレスチェックに見る、ストレスを軽減する方法

仕事も、家のことも、しなければならないタスクがいっぱいで、疲れているとき。なんだかストレスが溜まっているように感じるとき、どのように私たちはストレスをコントロールし、自分をケアするのが良いのでしょうか?

2015年から始まったストレスチェック制度は、50人以上の働く人がいる事業場に義務づけられたチェックなので、受けたことがある方も多いかもしれません。
このストレスチェックの結果の見方として、『仕事の量』と『コントロール(自由度)』と『サポート』の3つの側面から自分の心身の健康度を見る方法があります。

仕事の要求度コントロールサポートモデル

仕事で要求されること(ここでは仕事の量)が多く、自分で自由に決められる裁量(自由度)が少なく、そして助けてくれる人(サポート)も少ないとき、高いストレス状態となり、心身の健康の害しやすさと関連していることが明らかになっています。
このことは、Johnsonら(1988)の「仕事の要求度-コントロール-サポートモデル」として知られています。

さて、このことを踏まえて実際のはたらく人の相談を見てみると、とても興味深いことが見えてきます。
私は仕事柄、とても忙しい人の話もよく聞きますが、どんなに忙しくても、自分で自分の仕事をコントロールできる立場(裁量権を持った管理職など)の人や、上司やメンバーに話がしやすく、協力してもらやすい場合は、忙しくても案外やっていけるようです。
反対に、つらさを感じている人の話を聞くと、多忙に加えて、自分ではタスクが決められない(例えば子育てなども含めてmustでやらなければいけないことが多すぎる)場合や、周囲からの理解や協力が得られない、自分の感じているつらさを誰にも話せない・相談できない、という場合に、特につらさを感じていることが多いように感じます。
これは「(仕事の)要求度」「コントロール」「サポート」モデルで言われていることと、相談を受けている実感としても、とても合致していると感じるところです。

そこで、ご相談者の方とお話をするときに、私は時々、この「仕事の要求度-コントロール-サポートモデル」についてお伝えすることがあります。
自分の抱えているタスクで調整できそうな部分があったら上司や周囲の人に伝えて調整するのがいいと思いますし、相談できそうな人には相談してみるととてもいいと思います。もちろん、それはわかっているけれどできないから悩んでいる、という場合には、効果的な伝え方をお伝えすることも含めて、一緒に別の方法を考えていきます。
もうひとつ、おすすめするのは、1日1時間でも(難しい場合は30分でもいいので)自分の自由に使う時間をつくることです。バッファ時間、自分のために使う時間、自分の好きに過ごす時間を、自分のために作るのはどうですか、と伝えます。
この時間は、自分の好きに使えるという点が重要です。裁量を上げて、自分の主体性を取り戻すための時間なのです。
日々、一生懸命働いたり活動したりしているあなたが、自分のために1時間取ることの何がいけないというのでしょうか!…と熱くなってしまいますが、ブレイクをいれることで心身ともにゆとりが出て、より健康的に、クリエイティブに、能力を発揮できることと思います。

「要求度(求められていること)」「コントロール」「サポート」のどこかを変えられないか、つらいときには目を向けてみてくださいね。
そして「サポート」としていつもカウンセリングがあることを思い出してください。

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