心理療法研究の国際学会@ポーランドに行ってきました

9月18日〜23日まで、ポーランドのクラクフ(Kraków)という街で行われた心理療法の国際学会のカンファレンスに行ってきました。

Society for Psychotherapy Research(SPR) 5th JOINT EUROPEAN & UK CHAPTERS CONFERENCE(長いですね…)と言います。

心理療法で変化を起こすには、何が重要なポイントになるのか?
何があると心の回復はうまくいくのか?
そういったことを世界中の研究者が集まって発表したり意見交換したりしている場です。

世界の研究者や臨床家がスタンダードに使う言葉(例えば“愛着”の話は当然のように出てきます)やメインに使っている心理療法の話、また難しいケースは国を問わず同じなのだな、などの気づきや視野の広がりを感じました(とはいえ、世界は広い!学ぶことは沢山ありますね)。

今回の会場になったクラクフという街はとても美しい街で、ポーランドの首都がワルシャワになる以前の首都であり、大戦であまり破壊されなかったため、ヨーロッパの古い建築がしっかり残っている、非常に観光し甲斐のある街です。

治安も良くて、食事も美味しくて、物価も安くて、人々も非常に親切で、素晴らしい街でした。日本からはワルシャワ経由で13時間くらいです。旅行先としても、自信をもってお勧めします!

世界最先端の電子国家エストニアに学ぶ、これからの働き方

Forbes JAPANさんのイベント、「電子国家エストニアに学ぶ、働き方の哲学」に参加してきました。

バルト三国のひとつエストニアは、行政の(ほぼ?)全てのシステムが電子化されている世界最先端のIT国家だそうで、彼らの働き方、あり方に日本や世界の未来が見えてくるんじゃないか。そんな風に考えて、学びに行きました。
とても興味深く、新鮮な内容が沢山あったので、メモをシェアできたらと思います。

・最先端のIT国家だからといって、きらびやかなイメージではない。バックグラウンドのデータが、全て電子化されている。
・ブロックチェーン化されたデータは透明性が担保されているため、全ての人がチェックできるようになっている。なので不正ができない。信用することが可能。
・これからは信頼を重視する社会になっていく。

・エストニアには森が沢山あり、皆、森や島で遊んだりしている。
・人々の生活を豊かに、幸せにするために電子国家になった。エストニアの成功要因は、技術があったからではない。技術自体は日本の方が進化しており、技術者も日本の方が多い。何のために(=幸せのために)電子化をするのか、から始まったということは大きい。
・エストニアは人口約130万人。全て日本のマイナンバーのようなIDで一元管理している。
・Skypeはエストニアの企業。
・どうしたら日本の電子国家化が進んでいくか?何か新しいことを始める時に、「他の人がやっているかどうか」「既に事例があるか?」ということを気にしていると新しいことは進んでいかない。スタートアップのマインドセットを持つことが必要。「守らないこと」が企業の成長戦略の一番の柱になる。
・そのうち、社員という制度もなくなっていくだろう。プロジェクトベースの働き方が主流になっていく。
・個(自分のアイデンティティ)を守っていくためには、他と比較しないこと。自分なりの幸せを追求し、自分の幸せな生き方を追求していくことが大事。
・土地に依存しない生き方が主流になった時に、反対に人との繋がりは強くなっていくだろう。
・エストニアでは幸せを追求した時に、それはお金に寄らないものになっていく。
・誰にでもできる仕事は断り、他の人にもできる仕事はやらず、面白いからやる、というスタンス。
・時間という有限の、全ての人に与えられた資産を使い、どれだけ社会に変化を起こすことができるか、貢献ができるのか。
・変化を起こすときに、どう合意形成をするか。金、労(働く人)、言(マスコミ)と合意しておくことがスムーズな合意形成につながる。
・何かを決めるとき、合意形成をするときには違う意見が出てくることが当然で、その違う意見を交換して壁打ちして、合意を練っていくというプロセスが大事。

いかがでしょうか。
個人的には、「社員という制度がなくなりプロジェクトベースの働き方が主流になる」というのはなるほどなぁと思いました。複業解禁の企業も増えてきていますし、実際、既にプロジェクトベースで仕事を行っている企業や業種もたくさんありますものね。特に、最近は珍しいことではなくなってきているように感じます。

…長くなってしまいましたが、つまり、これから世の中の働き方の動きとしては、「個」がどんな人で、どう生きていくかが、さらに大事になっていくということがこの流れから言いたかったことだと思います。

そのために、私たちは自分自身がどんな人なのか?何が好きで何がビジネスのアイデンティティで、どんなことで他人に影響を与え(他人のために時間を使い)、日々の仕事が社会にどんな変化をもたらしているか、意識しつづけることが働くことの幸せにつながっていくのではないか、という提言だった、と私は理解しました。

そんなに難しく考えなくとも、それぞれの人が自分に合った生き方、働き方を安心してできる世界になればいいなと思いますし、そのために動いていきたいなと、改めて感じました。

が、もし、これからさらに個々人のもつ個性、特徴、意思を大切にする社会になっていくとすれば、自分自身に向き合う機会も増えるでしょう。自分の幸せとは何か、自分とはどんな存在か、向き合うときに、カウンセリングや心理的なサポートを必要とする機会も増えると思います。

カウンセリングの重要性を改めて感じられた、そんなイベントでした。

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